リレンザでのアナフィラキシーショック

リレンザは抗インフルエンザウイルス薬のひとつで、世界中でも流通している治療薬です。インフルエンザに罹患した患者が、専用の吸入器で服用し、アナフィラキシーショックを起こすという例が報告されているのは事実です。その中でも、ショック症状で死亡したという例も含まれており、危険性がない薬とは言い切れなくなっています。アナフィラキシーショックとは、外部からアレルゲンが体内に入ることで急激に引き起こされるアレルギー反応で、薬剤が原因となって起こることから薬物アレルギーとも呼ばれます。薬剤そのものには抗原性がなく、体内でタンパク質などと混ざり合うことで、アレルゲンとなって過敏症状を起こします。症状としては心臓の機能が低下して血液が循環せずに血圧低下に陥る以外にも、呼吸困難、頻脈、乏尿、精神状態が不安定になるなどの状態から、重篤なものでは意識喪失後に心停止して死に至るケースもあります。これはリレンザだけでなく、風邪薬などの薬物ならどんなものでも可能性があるもので、非常に稀な症状ですが、副作用のひとつとして既知の問題となっています。リレンザの添付文書にも、副作用に「ショック、アナフィラキシー」と記載されており、実際に服用して体に異常が出た場合には、直ちに使用を中止して病院に行くなどの対応が必要となります。確率としては「頻度不明」となっていますが、年間使用人数がおよそ140万人、その中で4年間に3名がアナフィラキシー症状を訴えたとされており、1/187万人となります。アナフィラキシーを発症した場合は、当然ながら今後はリレンザを服用することが難しくなりますが、抗インフルエンザウイルス薬はリレンザのみではないので、その他の治療薬を選択したり、ワクチンによる予防接種に切り替えることになります。